私に出来ることは「聴く」ことだけ。
昔、母が保育園でお手伝いをしていた時、毎日菓子パンをひとつ、お弁当に持ってくる女の子がいたそうです。
母はその子を不憫に思って、自分のお弁当のおかずをあげようとしたら、園長先生にとても怒られたそうです。
「アンタは一生、あの子の面倒を見てあげられる訳じゃない。あの子は自分の置かれた環境で生きなきゃならないんだよ? 」と。
一時の優しさは、逆に残酷な行為だと。
その話を、何故かふと思い出しました。
じゃあ、出来ることはなんだったろう。。
もし母に出来ることがあったとしたら、
それは「聴く」ことだったんだと思います。
女の子の話をただ聴く。
そして、
「今日はジャムパン持って来たんだね!」
「それ美味しいんだよね!」
「いつもパン買ってくれて、優しいママだね」
「おばちゃんも今日はパンにしたよー」
なんて話しながら、女の子が自分だけパンなのを嫌だな、とか、お弁当作ってくれないママは嫌だな、とか、、
自分のこと、惨めに思ったりしないで欲しいなと思いました。
色んな話を聞くと、どうしたら良いんだろう、私に出来ることは何だろう、、って思ってしまう時があります。
だけど、出来ることなんてなかった。
私に出来ることは、寄り添って聴く事だけなんだよなぁー。。
だから
寄り添って聴ける人になりたい。。
長女の膝でまったり中(^ ^)